【初めて恋をした日に読む話公式無料見逃し動画】はじこい1話〜最終回までフル視聴！深田恭子×横浜流星主演ドラマの再放送や最新配信情報は？

順子（深田恭子）は高校生までは成績優秀な優等生だったが、東大受験に失敗してからは全ての歯車が狂ってしまい、その後は何をやっても上手くいかないダメダメ人間になってしまった。就職活動も上手くいかず、何とか塾講師にはなったものの、いつ首を切られるかと戦々恐々としながら日々を過ごしている内に、気付けばアラサーに…。このままではいけないと婚活サイトに登録し、幸せをつかもうと行動を起こすも超鈍感女子の順子にはまともな恋愛も出来ず、これも失敗。学生時代、周囲の皆から一目を置かれる存在だった順子がこんな人生を送る羽目になるとは誰が想像したでしょうか。しかし失意の中で生活する順子に人生の転機が訪れる。突然現れたピンク頭の不良おバカ高校生由利匡平（横浜流星）から東大入学の手助けを懇願された順子は、匡平の生い立ちに共感を覚えながらも、あれだけ勉強していた自分ですら入れなかった東大をそう簡単に目指せるはずもないと困惑する。しかし悲願だった東大入学の後悔を匡平によって果たせれば、それは自分の人生の償いにもなる…。一方、イケメンでバリバリ仕事のできる従兄弟の八雲雅志（永山絢斗）や高校教師山下一真（中村倫也）からアプローチを受けるも鈍い順子はピンとこない。果たして匡平の受験は上手くいくのか？　そして順子の恋の行方は？　順子は失った過去を取り戻せるのか？

順子のように学生時代はとても頑張っていたけれど、何かで挫折を味わいその後頑張れなくなってしまった人は大勢いると思います。
そこに共感できるドラマです。

その順子の前に現れたゆりゆりは、単なるイケメンではなくて順子の人生やりなしのために現れた救世主のように感じます。
お互い親との確執があり、それも解決できてよかったと思いました。

二人には歳の差なんて関係なくて、ゆりゆりには順子が必要で逆もそうだと思います。
しかし、現実では歳の差と立場に悩むところがもどかしいのですが、それが胸キュン要素です。
順子とゆりゆり、雅志、山下との恋愛はまるで恋愛ゲームのようで楽しめました。
でも、やっぱり順子とゆりゆりのカップルが一番しっくりくるなと思います。

「初めて恋をした日に読む話」は、まだ今ほど売れていなかった横浜流星さんがとても初々しくて魅力的です。
さらに、とても若い横浜流星さんと並んでもおばさん感が全くない深田恭子さんはすごいと思いました。

しかし、それよりも注目したいのは、雅志役の永山絢斗さん。
なんで雅志が順子のいとこの設定かというときっと幼なじみよりいとこの方が、恋愛感情を抱きにくいからだと思います。
そのため、順子は雅志の気持ちに気が付かないのも腑に落ちます。
だって、そうじゃないとなぜこれほど魅力的な雅志を順子はスルー出来るのか理解できません。
というくらい永山絢斗さんは魅力的に雅志を演じていました。
優しくて繊細な雰囲気がとても良かったです。

ないない尽くしの32歳独身、取り合えず就職は決まったのだからと言いたいところですがそれさえも失おうとしています。きっとそういう人はたくさんいるはず、そして次第に夢を見ること・努力することさえその気力も無くなってしまうのです。そんな彼女、いとこの力でお金持ちになれたからといってハッピーが手に入る気はしません。それよりもおバカ高校生の由利と共に頑張って彼の夢をかなえてあげて、努力することの素晴らしさとかをもう一度かみしめて本当の笑顔を見せてほしいものです。高校生と32歳、恋愛に発展することは無いと思うのですが、何しろ深田恭子ちゃんですからいつまでたっても若く可愛らしくて全然違和感ないのです。絶対に由利の側は恋してしまうはずです。

とことん落ちるところまで落ちている主人公の春見順子を演じる深田恭子ちゃんに注目です。けだるい演技も様になる、でもやっぱり元気印の素敵な笑顔だって見たいのです。それを可能にするのはエリート商社マンの八雲よりもむしろ高校生の由利でしょう。順子本人、東大に入れなかったという失敗は今もずっと引きずっているようです。だから自分は無理でも自身が手伝って東大に入れるというのが成功したら思い出は上書きされることとなるはずです。とはいえおバカ高校生を東大、彼もなぜそのような無謀な挑戦をしたのやら、順子でなくとも絶対無理と断って当然です。ただ普通の人よりは東大合格のノウハウは知ってそうで、頼る相手としては最適です。

順子は狭い世界に生きている人間で、学校生活から社会人生活に移る過程が上手くいかなかったために上手く周囲に溶け込めず、大人になりきれなかった女性です。こういう人は意外と多いのではないでしょうか。言われた事を素直に聞いて、その通りに行動し、規則からはみ出さないように生活していればそれだけで評価される学生時代とは違って、大人は何でも主体的に考え、行動し、時にルールを破るような選択も覚悟して背負わなければいけません。おとなしく素直な順子は、受け身でいれば良い子供時代から脱却できなかった大人であり、女の子はそれでいいとされてしまう旧い日本社会的固定観念の犠牲者であるとも言えます。そんな順子にとって匡平の東大入学は過去の精算であり、恋愛の成功は立派な一社会人としての承認を得られる一大チャンスです。チャンスというものはさほど何度も巡ってくるものではなく、何年もまったく訪れないかと思えば急にいくつも押し寄せて来て、慌てふためいているうちに逃してしまうという事も珍しくありません。いつ現れるのか、本当に現れるのか分からなくても備えてなければどうにもならないのがチャンスというものです。順子の元に、恋愛と過去の精算が匡平と雅志、一真の姿を借りて現れた今、鈍い順子は上手く対処できるのか？　シリアスとコメディの要素がバランス良く組み込まれたドラマです。

愛くるしい深田恭子さんの魅力が前面に押し出されたドラマです。ちょっと順子役としては美人すぎるのではないかという気もしないではありませんが、少女漫画が原作である事を思えば、皆んなの夢を体現する役柄でもありこれ以上の適役はないのかもしれません。真面目な横浜流星さんが不良高校生役を、いかにも砕けた雰囲気の中村倫也さんが真っ直ぐな教師役を演じるなど、裏をかいたような配役はとても新鮮であり、それでいて違和感のない雰囲気は個々の役者の実力の高さを証明するものでしょう。個人的には伊達男役がイメージとしても板についてきた中村倫也さんの熱い男っぷりが特に注目ポイントだと思っています。原作を読んだ方にはもちろん、読んでいない方も楽しめる、多くの人にお勧めできる作品です。