【アンナチュラル公式無料見逃しフル動画】1話からドラマを視聴する方法！石原さとみ主演作の再放送や最新配信情報！

不自然死究明研究所、通称UDIラボでは年間400体にも上る異常死体や犯罪死体を解剖し、死因の究明に当たっている。法医解剖医の三澄ミコト(石原さとみ)は所長の神倉保夫(松重豊)のもと、臨床検査技師の東海林夕子(市川実日子)、記録員の久部六郎(窪田正孝)、法医解剖医の中堂系(井浦新)、臨床検査技師の坂本誠(飯尾和樹)たちと共に日々ご遺体と向き合っている。ある日、中年の夫婦がUDIラボを訪れる。1人暮らししていた息子が突然亡くなり、その死の原因を調べて欲しいというのだ。警察では、虚血性心疾患による病死であると処理されていたが、息子は山登りが趣味で、そんな急に病死するとは思えない。ミコトたちが解剖してみると、やはり心臓に異常はなく、薬毒物の服用による死の可能性が高いと結論付ける。しかし血液などを分析してみても、何の毒で死んだのかがわからない。さらに男性が亡くなった翌日に、同じような不審な死を遂げていた。亡くなった男性の婚約者の女が劇薬毒物製品の開発者だったことから、彼女が新しく開発した未知の毒ではないかと考えるミコトたち。しかし、未知なる毒では毒物鑑定システムで見つけ出すことができない。これは未知の毒による完全犯罪なのか、それとも…？

とにかく綿密に練り込まれた脚本が完璧で、予想を何回も裏切ってくるストーリーに引き込まれました。「法医学」という難しいジャンルでありながら、不自然死の謎を警察の捜査顔負けに解き明かしていくチームの行動力と頭の回転の速さが見ていて爽快感もあります。また、1話完結でありながら、登場人物たちの人生に関する謎や闇が徐々に明かされていく展開は、続きが気になって眠れなくなるほどでした。石原さとみさん演じる主人公の早口なセリフ回しが物語に疾走感を生んでいるのだと思います。そして大ヒットした米津玄師さんによる主題歌「Lemon」が、死をテーマにしたこの作品の悲しさと重苦しさを美しく表現していて、心にしみました。

新人研修医の六郎を演じた窪田正孝さんですが、入所時点でチームを裏切って情報を流しているような狡い裏の顔を持ちながら、チームのメンバーに溶け込むにつれて良心の呵責を感じて苦しむ、そして石原さとみさん演じる主人公に淡い恋心を抱くなど、かなり複雑なキャラクターを演じきっていて素晴らしかったです。彼の端正なルックスと弟のような存在感、チームに貢献する優秀さから、どうしても彼を嫌いにはなれず、後半チームに戻ってきた時に皆に受け入れられるという展開に無理がなかったのも、窪田正孝さんの説得力と存在感のある演技によるものだと思いました。窪田さんと井浦新さんの掛け合いもコンビネーションが素晴らしく、ずっと見てられると思いました。

毎回不自然死の謎を明かしていくミコトがすごくかっこよかったです。いじめによる自殺やウイルスなどすごくリアルな内容が心に響く作品でした。全話を通して明かされる中堂さんの過去の事件や久米がなぜUDIラボに来たのかなどきっちり納得できるような結末で見ていてすっきりしました。第7話が個人的にすごく印象に残りました。いじめを苦に自殺をした同級生を守れなかった白井が死のうとしたときに貴方の人生は貴方のものというミコトのセリフがすごく素敵だなと思いました。辛くても死んでしまったら何にもならないんだなと思いました。遺体を扱ったドラマで暗く苦しい部分もあるけど所々でクスッと笑える要素もあるので何回見ても飽きない作品だなと思いました。

この作品で初めて井浦新さんを見てすごく演技力の高い人だなと思いました。本当の素顔も中堂さんなんじゃないかと思うくらいリアルで過去の事件に囚われてしまっている役を演じていてすごいなと思いました。恋人を解剖して泣き崩れるシーンがすごく苦しくて印象に残りました。主演の石原さとみさんも今までとはイメージが違う働く女性をリアルに演じていて魅力的だなと思いました。石原さとみさんと市川実日子さんのお芝居がすごく上手で本当に息がぴったりのコンビでこの二人に注目してほしいなと思いました。市川実和子さんの少しコミカルで人間味のあるお芝居がすごくリアルでこういう人いそうだなと思わせる感じが本当にすごいなと思いました。

こんなに深いテーマの作品とは、第一回の冒頭からは思いもしませんでした。軽快なセリフが続きながら淡々と進むテンポの良さと裏腹に、描きこまれたのは死を背負って生きる人たち。誰か一人が過去を引きずっているのではなく、誰もが何かを背負っていた。中堂さんは恋人を、ミコトは家族を。死人に口なし、でもご遺体は雄弁。法医学って本当にすごい。未来のための医学か。第一回のテーマは、今まさに現実になっている。感染症然り、メディアやネットの凶器化然り。死の真相に迫って見つかる、毎回その人の人生の最期の真実がやるせない。だからでしょう、時々挿入されるホッとする笑いのつぼが愛おしく、何度も見てしまいます。また米津さんのLemon が毎回ストーリーとリンクしていて涙が止まらず困ります。

一分の隙もないキャスティングです！ミコトは石原さとみ以外いないし、中堂さんは井浦新さん以外いません。顔を前髪で隠しても美丈夫が伝わるってスゴイです。六郎君は窪田正孝さんが素晴らしく繊細に表現してました。難役を演じさせたら今一番の俳優ではないかと思います。サバサバと男前な東海林は市川さんにぴったりで女子校の先輩を思い出します。なんといっても大好きな松重豊さんが出ていたのが嬉しい。こんな可愛くて実は仕事ができる上司、欲しい…！ハマってしまったのは「フォレスト葬儀社」の大林さんのブラックユーモアです。「十日ほど経ってしまいましたから、よ〜く熟しておられますねえ」「ええ、そうですね〜、うっかり死ぬときには地区を選ばないと」不謹慎かもしれませんが、大爆笑してしまいました。